ペーパーの成績が抜群でも行動観察や面接が基準点に達することができなければ不合格になることはこのブログをご覧の皆様もご存じかと思います。
これらの点からお分かりいただけるように行動観察とは、短時間で子どもの本質を見抜くことができる決して侮ることができない考査なのです。
そもそも何故、行動観察を行うのか!?
答えはこちらのリンク先を要熟読のこと。
リンク先に書かれている内容をざっくりまとめると、行動観察で見ているのは
「家庭の躾」
「志望校にふさわしいお子さんであるか」
「小1プロブレムや学級崩壊を引き起こさない子どもであるか」
ではないでしょうか。
娘が通っていた幼児教室では、「指示が聞けるかどうか」が行動観察の重要ポイントであると先生が何度も仰ってました。
その理由として、どの私国立小でも指示をキチンと聞けるお子さんが欲しいからだとお話されていました。
余談ですが、幼児教室の先生によると関西大初等部の場合は行動観察の際に粗暴性をチェックしているそうです。
例えば、一列になって移動する際に前に並んでいたお子さんを小突いたり突き飛ばしたら、その時点で不合格決定!ってことね。
更に余談ですが、娘が通うことになる私立小の場合は指示が聞けることを前提に「子どもらしさ」を重要視していました。
・・・さて
ここから少し厳しいお話をさせて頂きたいと思います。
どの私国立小にも「求める児童像」というものがあり、それを見極める方法が考査です。
ペーパーでは、志望校が求める知能が備わっているかを見極め
行動観察では、子どもの本質を見極め
面接では、話し方や印象、話の内容で求める親子像であるかを見極め
・・・それが考査ではないかと思います。
しかし、残念ながらどの私国立小からも敬遠されやすいお子さんが確かにいらっしゃいます。
これまで目を通した文献や見聞きした実例、目の当たりにした実例に基づき「私国立小から敬遠されやすいお子さんの条件」について次のようにまとめてみました。
- 生意気でわがままな子
どれだけペーパーの成績が優秀でも面接で居丈高な受け答えをしたり、行動観察で他のお子さんに命令口調で話すなど傲慢な態度をとるお子さんはどの私国立小でも嫌われます。
「子を見れば親が分かる」を体現しているのがこのタイプでしょうね。
そういえば娘が通っている幼稚園にも生意気でわがままな子が何人かいましたが、親を観察すると「あの親にしてこの子あり」でしたっけね。 - すぐに泣く子
恐らく「すぐに泣く=我慢ができない子」「泣けば済むと思っている子」とみなされるからじゃないかな。
考査中に泣いてしまったお子さんが不合格になった実例が数多くあります。 - でしゃばりで目立ちたがりな子
「トラブルメーカーになりうる」「不協和音を生じる」という理由で敬遠する学校が多いようですが、学校によっては「でしゃばりで目立ちたがり=利発」と判断するところもあります。 - 覇気がない子
もじもじする子もそうですが、はつらつさや一生懸命さが見えないので結果的に敬遠されるのではないかと思います。
能面のように無表情なお子さんが時々いらっしゃいますが、「このお子さんの家庭は大丈夫なの?」と思われかねませんからね。
一方、合格しやすい子ははつらつとした表情豊かなお子さんだと幼児教室の先生が仰ってました。 - 指示を聞かない子
私国立小で最も敬遠されるのがこのタイプ。
先生の指示を全く聞かず勝手な行動ばかりとる子は「協調性がない」「人の話が聞けない」ひいては学級崩壊や小1プロブレムの根源とみなされ、残念な結果となります。
ソースは幼児教室の先生。 - 挨拶ができない子
厳しいことを申し上げるようですが、挨拶ができない子は間違いなく不合格になると断言します。
挨拶ができない時点で家庭の躾に問題があると露呈しているわけですから。 - 上げ膳据え膳な子
年齢相応に自分のことを自分で出来ること。これは小学校受験の鉄則と言っても過言ではありません。
しかし、何でもかんでもママがかりなのは如何なものでしょう。
服のボタンをママが留めてあげる。靴紐をママが結んであげる。こぼした飲み物をママが拭いてあげるetc・・・。
残念な結果になったご家庭に上げ膳据え膳なお子さんが多いと聞きます。
以上の点からおわかりいただけたように、敬遠されやすいお子さんって家庭の躾や姿勢に原因があるんですよね。
お子さんが敬遠されるのはぶっちゃけ親の責任ってこと。
子は親の鏡とは言ったものです。
小学校受験は躾を見つめ直すチャンスと言いますが、まさにその通りではないでしょうか。
ついでに言えば、「私国立小から敬遠されやすいお子さんの条件」の逆を目指せば、合格できる可能性が高くなると思います。
・・・以上、教育評論家でも幼児教育のプロでもないズブの素人が偉そうに講釈をたれてみました。