bookmark_border小学校受験における合格基準とは?

中学受験以降は、基準点を満たしていれば合格となりますが、小学校受験の場合は考査のスコアが高いだけでは合格できません。
しかし、残念ながら未だに多くの方が考査のスコアが高ければ合格できると誤解しているのが現状です。
小学校受験は考査のスコアにプラスして「ある条件」を満たしていないと合格できないことは、このブログをご覧の方なら既にご存じかと思います。

少し話が変わりますが・・・

娘の志望校の場合

在校生の保護者の方が共通して「子どもらしい子が合格できる」と仰ってました。
「子どもらしい子」と聞いて当初は難しく考えていましたが、合格した今となっては「子どもらしい子」とは

「基本的な躾が身についている」
「子どもならでは好奇心を持っている」
「子どもならではの体験を積んでいる」
「子どもならではの表情の豊かさ」

が前提にあるのではないかと思います。
これは娘の志望校に限った話ではなく、全私立小共通ではないでしょうか。

・・・話を戻して

前述でも申し上げましたが、小学校受験における合格基準とは、考査のスコアにプラスして「ある条件」を満たすことではないかと思います。
それが下記のとおりです。

考査の基準点
面接の評価
学校が求める生徒像にマッチしている

それらが全て一致して「ご縁」ということなるのではないでしょうか。
特に学校が求める生徒像にマッチしているという部分はどの学校も最重要視しています。
「学校が求める生徒像」については、こちらのエントリーをご覧下さい。
そして、それ以前に「学校が求める生徒像」には基本的な躾が身についているという前提条件があることは言うまでもありません。

最後になりますが・・・

お受験業界で有名な神田のぞみさんの著書「小学校受験・年長の秋までに身につけたい「お受験力」」をご覧になることをお勧めします。
この本にはお受験以前に身に着けておくべき躾が全て書かれていますので、家庭の躾の参考書とも言うべき一冊です。
私も、この本は随分参考にさせていただきました。
111項目のうち該当する項目が多いほど合格は近い!・・・かもしれませんよ。
ペーパーも大切ですが、それ以前に躾はもっと大切ということではないでしょうか。

小学校受験-年長の秋までに身につけたい「お受験力」111

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bookmark_borderある意味、貴重な本

今から10年ほど前に「お受験ちゃん」と題した小学校受験合格記が出版されました。
小学校受験関連本の中でも稀有とも言える「不合格記」ですが、「不合格記」だけあって案の定Amazonや書評サイトでは酷評されまくり状態でした。

さて、この「お受験ちゃん」について・・・。

私がこの本の存在を知ったきっかけはサブカル母様のブログでしたが、既に絶版になっていたので、古本で購入しました。

著者は女性で所謂ギョーカイ人
当時保育園児の長女「ウカリちゃん」が本書の主人公。
セーラームーンのような制服にお城のような校舎、そんな娘を華麗に送迎する自分の姿に憧れて「西洋平和小学校」受験を決意。
個人経営の幼児教室に入会し、お受験の日々が始まるわけですが・・・
確かにAmazonのレビューや書評サイトで酷評される理由がわかる内容でしたし、サブカル母様が「反面教師」と評するのも納得できる内容でした。
当時、受験準備中だった私でも不合格の理由がわかる気がしたほどでした。
不合格の理由は、ズバリ「それ、やっちゃダメでしょ!」の連続だったこと。
では、どのあたりが「それ、やっちゃダメでしょ!」な点なのか、そのポイントを次のとおりにまとめてみました。

  1. ブランドで学校を選ぶ
    「西洋平和小学校」は朝の連ドラにも登場した有名お嬢様学校。
    「ウカリちゃん」の資質を度外視してブランド校を選ぶのは如何なものかと思います。
    あと、この著者は他校の説明会にも参加しているようですが、全てブランド校なんですよね。
  2. 噂に振り回されすぎ
    関東であろうが関西であろうが、スリッパの材質なんて誰も見ちゃいません。
    革のスリッパでなければいけないなんて噂をどうして信じるかな。
  3. ブランドにこだわりすぎ
    志望校選びからもわかるように、著者のブランド好きっぷりが随所に見受けられました。
    「ウカリちゃん」の受験服は全身ファミリア、著者のスーツはミスアシダにバッグはフェラガモ。
    健康診断書はあのセレブ産院。う~ん・・・。
  4. ペーパー一辺倒な印象
    本書では「ウカリちゃん」がくる日もくる日もペーパーをこなし続ける描写が多々ありますが、面接対策まで手が回らなかったのか本番は緊張のあまり、消え入るような声だったそうです。
    考査当日、一本橋遊びをしていた際に受験生の女児から「お先にどうぞ」と譲ってもらうばかりだったという点から行動観察対策もあまり行っていなかったことが本書で窺えます。
  5. 家族写真
    志望校に提出する家族写真を撮影したという描写がありますが、沖縄旅行で真っ黒に日焼けしたことに気づき慌てる筆者。
    どうにか画像修正で日焼けは処理できたものの、服装が派手な花柄って・・・。

これらの点からお分かりいただけたように、著者は、小学校受験のなんたるかをよく理解しないまま小学校受験にチャレンジしたことが窺えます。
小学校受験の何たるかをよく理解していなかったが故に妙な噂に振り回されたり学校選びを誤ったわけですが、同時に全身ブランドで固めても合格できないことや、ブランドで学校を選んではいけないと警告してくれている貴重な本でもあります。
まさにお受験版・しくじり先生とも言うべきですね。

しくじりの連続とも言うべきお受験顛末記ですが、実は、この本には五つの潤いがあります。

まず一つ目の潤いは、不合格になっても決して怨み事を言わなかったこと。
時々、不合格になった途端に志望校への怨み事をこぼすなど「すっぱい葡萄」を地で行く残念な親を見かけますが、著者は、決して「すっぱい葡萄」にならず、街で見かけたお受験親子を応援し続けていたそうです。

二つ目の潤いは、何だかんだで家族仲がいいこと。
もうね、これが一番!

三つ目の潤いは、長男を中学受験に合格させた実績があること。
きっと著者は、中学受験向きなのだと思います。でも、これってすごいことですよ!

四つ目の潤いは、著者自身が前向きな性格であること。
「ウカリちゃん」は、近所の公立小に進学することになりましたが、学校でたくさんの友だちを作り、地元のサッカーチームの紅一点として活躍しているそうです。
こうして「ウカリちゃん」が毎日を楽しく過ごせるのは、著者が前向きだからではないでしょうか。

五つ目の潤いは、著者が自分自身を楽しんでいること。
著者は仕事に育児に追われる一方でサンバカーニバルで踊るなど多彩な趣味を持っておられます。
そうです。
ママは子どもの教育一辺倒になるあまり、自分自身をないがしろにしてはいけないのです!

確かに反面教師の側面がある本ですが、自らの失敗談を出版したその勇気は評価されるべきではないかと私は思います。

尚、「お受験ちゃん」は現在は絶版とのことで電子書籍版もないようですが、マーケットプレイスで入手可能です。

めくるめく驚愕ワールド お受験ちゃん(^v^)

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bookmark_borderお受験は躾の基本・・・かもね。

受験準備を始めて、一番最初に購入した本が『名門小学校「お受験」面接合格マニュアル』(柴崎直人・著)でした。
お受験の心得や基本から始まり、日本人なら最低限知っておくべき歳時記や面接の際の立ち振る舞いについてわかりやすく書かれています。
特に立ち振る舞いについては、小笠原流礼法の師範である著者がレクチャーしていることもあり、要熟読だと思います。
そして、この本の何よりの特徴は決して小学校受験に特化した内容ではないという点です。
家庭内で行うべき基本的な躾やマナーをしっかり身につけよとこの本にはあります。
その一例として発達段階に応じたお手伝いや躾などについて書かれていました。
この本を読んで感じ取ったことは、お受験に大切な事は

年齢相応の「最低限、できるべきこと」ができているのか?
歳時記を通じた親子のコミュニケーション
自然や文化に触れるなど子どもならではの体験ができているのか
「良い事と悪い事」「挨拶」など基本的な躾を行っているか?

・・・ではないかということです。

身に着けるべき礼儀を身につける一方で、多様な思考力が身につく土台として自然や文化に触れるなど様々な体験を重ねる子が小学校受験に勝つのだと思います。
では、何故私立小ではそうした子どもを欲しがるのか?
それは、これから先、思考力の高い人が生き残る時代に突入するからだと思います。
近い将来、社会がAIにとって代わりつつあるといわれる中で、これからは思考力があり、且つ礼儀をわきまえている人が生き残る時代になるのではないでしょうか。
思考力があり、更に礼儀をわきまえていれば、社会に必要とされる人間になれる可能性がそれだけ高くなるということなのかも知れません。
それとも、これは考えすぎでしょうか。

・・・さて

話が変わりますが、時々、次のようなことを得意気に嘯く親が散見されます。

「うちの子は足し算と引き算ができるのよ」
「うちの子は漢字の読み書きができて九九が言えるのよ」

いやいやいやいや、そうじゃないから。

逆に私はそうしたことを嘯く親たちに質問したいです。
お子さんが足し算と引き算ができたとして、なぜその答えになるのかお子さん自身がキチンと理解できてますか?
幼いうちから読み書きができたとして、どんな文字を書いているのかお子さん自身が理解できていますか?

恐らく大半の子は、理解できていないと思います。

何故なら親に「仕込まれる」ままに足し算や引き算を解いたり読み書きしているに過ぎないからです。
要するに答えは分かっていても概念を全く理解していないということです。
また、残念なことに幼いうちから計算や読み書きを「仕込む」親に限って自己流の教育をしているケースが少なくありません。
「なぜ、この答えになるのか?」という思考力が身につかないまま、お勉強だけはどんどん進んでいくので、思考力など育つはずもなく、またこうしたお子さんほど基本的な躾が身についていないケースが大半です。
それを裏付けているのか、こうしたお子さんが小学校受験に合格したという話はかつて一度も聞いたことがありません。国立小も然りです。
全滅したという話ならよく耳にしますが・・・。

参考リンク:
脳にはキャパシティーがある

本題に戻りますが、小学校受験は決して英才教育を施すことではないのです。

年齢相応の礼儀を身につけ
基本的な躾をしっかり行い
年齢相応に身の回りのことが出来
子どもらしい体験を重ねる

これが小学校受験の要であるというのが本書の結論ではないでしょうか。

・・・最後に

『名門小学校「お受験」面接合格マニュアル』を紙ベースで御覧になりた方はは現在、入手が難しいかもしれませんのでこまめにAmazonマーケットプレイスでチェックされることをお勧めします。
キンドル版なら御覧になれるみたいですよ☆

[改訂版]名門小学校「お受験」面接合格マニュアル

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bookmark_borderつまるところ『ご縁』とは?

小学校受験における合否の結果は「ご縁」の一言に尽きます。

・・・っていうか「ご縁」って何?

合格通知を手にした今では「ご縁」の意味が身に染みてよくわかります。
「ご縁」って志望校に「あの子がほしい」って思ってもらえることなんじゃないかと私は思います。
どの学校にも理想の生徒像というものがありますので、それにかなう子どもがほしいってことなんじゃないかと今になって思います。

話が脱線して恐縮ですが、関西の場合は関関同立系と洛南、四條畷学園は、どちらかと言えば基準点重視の傾向があります。
特に洛南の場合は、子どもの実力に加えて親の知性と教養を求めるというシビアさ。
何せ面接は夫婦のみな上に親に作文を書かせるくらいですから。
基準点重視とは言いましたが、しっかり家庭で躾されていることや幼児教室で訓練されていることが前提なのは言うまでもありません。
これらの前提を満たしているのもまた「ご縁」になるのかも知れません。

余談ですが、四條畷学園の場合は、足切りがありますのでご用心ください。
例えば、面接や考査がハイスコアでも行動観察のスコアが基準値を満たしていない場合は残念な結果になるってことね。

逆に中堅校や非上位校、追手門や京女のような伝統校の場合は、基準点に加え、「ご縁」にこだわる傾向がどちらかと言えば強いです。
定員割れであろうが、基準点を満たしていようが「ご縁」がないと判断されれば容赦なく落とされますので、ある意味、中堅校や非上位校のほうが「ご縁」についてシビアなのかも知れません。
追手門や京女に至っては一層シビアでしょうね。

「ご縁」について話を戻すと・・・

「ご縁」とは、前述で書いたように、志望校に「あの子がほしい」と思ってもらえることなのかも知れませんが、更に言えば相性やマッチングを指している点が大きいような気がします。
相性が合う、理想の生徒像にマッチすると判断されれば「ご縁」があり、その逆は「ご縁」がないということです。
では、どういう点で「ご縁」がないと判断されるのでしょうか。

一例を挙げると、のんびりした雰囲気の学校に鼻もちならないタイプの子や生意気なタイプの子
規律が厳しいキリスト教系の学校に個性的でマイペースな子
難関校にゆっくり物事を理解するタイプの子
女子教育の学校にお転婆にもほどがある子
質素を重んじる仏教系の学校に全身ブランドの派手な親子
インターナショナル系の学校に没個性的でおとなしすぎる子

・・・どれもミスマッチですよね。
相性が合わない+ミスマッチ=『「ご縁」がない』なのかも知れません。

我が家はありがたいことに第一志望に合格をいただきましたが、やはりご縁があったということなのでしょうか。
いいえ、ご縁があったんです!
「ご縁」に感謝。
これからも「ご縁」という言葉を大切にしたいです。

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